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ワンポイント知識

胸焼けがしますか?

胸焼けしている人の画像

胃が悪かったりしてかかりつけ医に掛かったときに、「胸焼け」 がありますか?と言われて、「ああ!」と思った方は多いと思います。
胸焼けの場合、「胸の奥が痛い」、「食後気分が悪い」、「胸が熱い」、「ムカムカする」、「のどの奥がチリチリした感じ」、「胸の辺りがもやもやする」、「喉の奥のつかえ感がとれない」、「酸っぱいモノが上がってくる」などと表現される症状の場合が類似の症状と考えて良いでしょう。

それでは胸焼けとはどうして起こる症状でしょうか?これは胃酸の食道への逆流によって起こる症状なのです。胸焼けというと胃が悪いと考えがちですが、ちょっとだけ違います。ちょうど胃と食道の境目の所で起こる症状なのです。
食道への胃酸の過剰な逆流により食道に、炎症、びらんや潰瘍ができるものを逆流性食道炎と言い、その代表的な症状が「胸焼け」です。
思い当たる症状がありましたら、すぐに内視鏡検査(胃カメラ)を受けてください。バリウムを飲むX線検査だけではこの部分はなかなか十分な検査ができないのです。
内視鏡検査は苦しいと思われるかも知れませんが、最近は直径5mmと細いスコープがあり、私の診療所でも使用しておりますが、鎮静剤を使用しないでも楽に検査が受けられます。 しかし内視鏡検査をしてみると、症状が強いのに内視鏡的には変化がわずか、またはほとんど無い場合があったり、反対に内視鏡的には、非常に強い変化があるのに、症状がほとんど無い患者さまも居るのです。
そこで総合的に胃食道逆流症という病名を用いるようになってきました。 症状は、診断に非常に重要です。そこでこの病気の診断のための質問票があります。QUEST(クエスト)と言って、これにより症状をチェックし、それをポイント数で表すようにしてあります。これでほとんどの逆流性食道炎が診断できると言っても良いでしょう。これを内視鏡検査の前にしておく事をお勧めします。
治療は、プロトンポンプ阻害薬という胃酸を強力に抑える薬が良い作用をもたらすとされています。食事は、胃にとどまる時間が長く胃酸が多く出る事がある、肉、イカ、タコ繊維の多い野菜。胃を刺激して胃酸が多く出やすい甘い物、コーヒー、アルコール、香辛料などに気を付けてください。